あらすじ
[リミット] (字幕版)イラクで民間トラックドライバーとして働くポール(ライアン・レイノルズ)は、何者かに襲われ、ひつぎと共に土の中に埋められてしまう。やがて意識を取り戻したポールは、手元に携帯電話、ライター、ナイフ、ペン、酒があることを知るが、残された空気から推測してタイムリミットが後90分前後ということに気が付いて……。 シネマトゥデイより
キャスト
【ポール・コンロイ】ライアン・レイノルズ
スタッフ
【監督・製作総指揮】ロドリゴ・コルテス
【製作総指揮】アレハンドロ・ミランダ
【脚本】クリス・スパーリング
【音楽】ビクトル・レイェス
感想
一言でいうと、斬新な映画です。その斬新さが、好き嫌いを分けると思いますが、私は好きなほうです。映像が暗すぎて、「いま何しとるん?」って思うところは多々ありましたが。
閉所恐怖症の人は見ない方が良いかも?
昔、マツコと有吉の「怒り新党」で洞窟特集をしていた際に、人がぎりぎり通れる穴を通っているのをみて、胃がギューってなる思いをしたことがあるので、始めこの映画の設定でもモヤモヤが止まりませんでした。
軽い閉所恐怖症かもしれません。なので、重度の閉所恐怖症の方は観るのを辞めた方が賢明です。
棺の中の狭い空間以外の場面が出てこないので、90分間が恐怖の時間になると思います。それでも、良いというチャレンジャーな閉所恐怖症の方は是非みてください。
小説を読んでる感覚
棺の中の映像以外はなにもなく、外の情報を得られる手段が、電話越しに聞く人の声しかありません。
なので、想像力を働かせずに、ボーッと映画観てたら、退屈で仕方ないです。「緊張と緩和」で例えるならば、「緊張=棺の中」・「緩和=外の状況」に当たると考えなが観てたのですが、緩和がゼロですからね。強いて言えば、ポップな曲調の、エンディングが緩和になります。
そうなると、自然と「電話越しの人は今なにしとるんかな?」って考えちゃいます。
それが、小説を読んでる感覚に近いものがあると感じました。観る人それぞれの設定を作れるという点は面白いです。
テロとの交渉
大学で哲学の授業があり、面白そうやから履修してました。その時の講義で、「テロリストの身代金要求には応じるべきか?」みたいなテーマでレポートを書かされ、
「一度交渉すると、次の犠牲者がでる可能性があるのでしないべきだ」みたいな感じでその時は書いたのですが、果たして自分がこの状況に陥ってもそんな事いえるのか?と、自問自答してしまいました。
旅行大好きで、年に1回は海外旅行に行くのですが、スラム街的なところを知らずに歩いて拉致られる可能性もありますもんね。恐ろしや。
でも日本政府は、テロに屈するはずなので少しは安心なのかな。アメリカは劇中にも言っていたが、「テロリストとは交渉しない」っていうのがスタンダードなんで、捕まったら最後死ぬしかありません。もしくは、救出作戦を待つほかないです。
日本人で良かった。そもそも、危機回避能力は人並み以上なので、心配無用ですが。
契約社会すぎる
「アメリカ人って非情やな」って、『リミット』を観れば絶対に思います。
特にそれを感じたのが、会社からの電話です。
こんな状況の主人公やのに、いきなり録音を始めますと言って始めて、「この書類にサインしましたか?」「危険は予測してましたか?」などなど、今そんな質問辞めてくれ!って主人公になった気持ちで思いました。
義理と人情は重んじる日本人には、そんな時までって感覚になること間違いまりません。
こんな人におすすめ
- 斬新な映画に出会いたい人
- 閉所恐怖症度合いを測りたい人
- サスペンス好きな人
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評価
☆3.2/5
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