あらすじ
60年代のアメリカ。セルマは女手ひとつで息子のジーンを育てながら工場で働いている。彼女に対して理解と愛情を持つ人々に囲まれ満ち足りた生活を送っていた。ただ一つを除いて。彼女は遺伝性の病のため視力が失われつつあり、ジーンも手術を受けない限り同じ運命を辿ってしまうのだった。そのために、内職もしてジーンの手術費用を貯えていた。が、ある日工場を解雇されてしまい、貯めていたお金まで盗まれていた……。歌手ビョーク主演のドラマ。カンヌでパルムドールと女優賞を受賞。
allcinema ONLINE より
キャスト
【セルマ】ビョーク
【キャシー】カトリーヌ・ドヌーヴ
【ビル】デヴィッド・モース
【ジェフ】ピーター・ストーメア
【ジーン】ヴラディカ・コスティック
【リンダ】カーラ・セイモア
スタッフ
【監督・脚本】ラース・フォン・トリアー
【製作】ビベク・ウィンドレフ
【製作総指揮】ペーター・オールベック・イェンセン
【音楽】ビョーク
感想
カンヌ映画祭でパルムドールと主演女優賞を同時受賞した時、歓喜とブーイングが混じった凄いコールだったそうな。上映された時もブラボーとブーイングが飛び交った。
さらに米ではLOVE派とHATE派がくっきり分かれている。好きな人はとことん好き、嫌いな人は大嫌いという極端さだ。 出典 ダンサー・イン・ザ・ダーク
観賞後にネットサーフィンをしていたら、こんな一文を見つけました。
そして、もちんろん私はこの映画が大嫌いです。
諸悪の根源
妻の浪費癖で、相続した遺産を使い果たした挙句、借金までして首が回らなくなってしまうダメ男、ビル。
成長すると失明してしまう、遺伝性の病気を息子に持つ主人公のセルマが、息子の手術費用のために必死で貯金していたお金を盗み、挙げ句の果てに、殺してくれと懇願しだす。
妻の浪費癖を相談しに、セルマが住むトレーラーハウスを訪れた際に、「頼むから、そのお金には手出すんじゃねーぞ」って思いなが観てたが、願い通じなかったです。
宝くじに当たった人は、不幸になると言いますが、いきなり大金をてにしてしまい、生活水準があがれば元の暮らしには戻れないんですね。
てか、妻に直接説教しろよ。そして、死にたいなら勝手に一人で完結してくれ。
そんな諸悪の根源ビルがいなければ映画自体成り立たなくなりますが、イライラするポイント一つ目です。
自己中な母親
強盗殺人容疑で、刑務所に収容されたセルマに面会に行ったジェフが、セルマに質問を投げかける。
「なぜジーンを生んだ 遺伝すると知りながら」
「赤ちゃんを抱きたかったの・・・この腕で・・・」
この事が自己中なんて一切思いません。むしろ母性本能でしょう。
その、母性本能があるのであれば、ジーンに一番必要なものが「視力」ではなく「母親」だとなぜ気づいてあげられんねん。
殺してしまったのも、正当防衛によるところが大きいので、しっかり法廷で証言していれば無罪にもなれたはずです。知らんけど。
ストレスが失明の進行を早めるのであれば、母親が強盗殺人の死刑囚ってことが一番のストレスではないか。
このさき永遠に、死刑囚の息子と後ろ指をさされ生きていく事と、失明しても母親の愛情を沢山もらえる人生と、どっちが良いですか？
そんな考えにも至らない、セルマの自己中さにイライラしました。
百歩譲って、息子の手術のために死刑執行を受け入れたのであれば、最後の騒ぐところとかドン引きです。
どこで感情移入していいのか分からず、やっぱりイライラ。
自分の子供が・・・
こんなイライラした映画でしたが、「もし自分の子供が・・・」と考えさせられる映画ではありました。
医療技術の進歩で、お腹の中の赤ちゃんがダウン症になる確率などが分かるそうです。
もし、「障害を持って生まれてくる可能性が高いです。」と医師に言われたらどうしよう。
セルマみたく、我が子を抱きたい一心で受け入れることができるのか？
中絶となると、お腹の中ではあるが一人の命、しかも我が子を殺してしまうのか？
正直、自分がどうするかは分かりません。「答えのない答えを模索し、必死に言い訳するのが現実」であり、それをこの映画から学ぶことができました。
毎日ブログ更新 ＃13
評価
☆0.5/5
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