スラムドッグ$ミリオネア/2008年/イギリス

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あらすじ

インド版の「クイズミリオネア」。インドのムンバイのスラム街で育った無学の青年ジャマールが、一夜にして億万長者になるチャンスを得るが、これまで医者などの高学歴な人が挑むも、散っていっているにも関わらず、なぜ無学であるはずのジャマールが最終問題にたどり着けたのか?司会者の、インド版みのもんたに、疑いをかけられ、警察に連行される。そして、語られる青年の悲惨な過去とともにその謎が解けていく。

 

ストーリー

最終問題に挑戦するところから、映画は始まり、クイズの問題と事情聴取により語られる過去とが交互に、ストーリーは進んでいく。

 

 第1問「1973年のヒット映画「鎖」の主演俳優は?」

少年時代、クイズの答えである、インドで有名な俳優「アミターブ・バッチャン」が近くにきたが、公衆便所でトイレ中だったジャマールは、兄サリームにトイレに閉じ込められてしまう。しかし、アミターブ・バッチャンの大ファンだったジャマールは、ぼっとん便所に飛び込み、うんこまみれになりながらも、アミターブ・バッチャンのサインをもらいに行く。サインをもらっているジャマールを見るサリームが、この映画の行く末を語っているかのようだった。

 

 第2問「インドの国章には3頭の獅子の姿が。その下に書かれた言葉は?」

第2問目ということもあり、これはインドでは5歳の子供でも分かるような最も有名な問題だった。しかし、ジャマールは答えがわからず、ここで一つ目のライフラインである「オーディエンス」により観客に答えを仰ぎ正解する。ちなみに正解は、「真実のみが勝利する」だ。

 

 第3問「ラーマ神の描写で彼が右手に持つものはなにか?」

ジャマールにとって、この問題の答えを知っていることが、悲惨な過去の中で一番つらいことである。ラーマ神とは、ヒンドゥー教の神であり、ジャマールはインドでは珍しいイスラム教を信仰していた。それがきっかけで、イスラム教とヒンドゥー教の宗教争いに巻き込まれ、母親が殺されてしまう。その時に争いから必死で逃げている中で目にした、ラーマ神が目に焼き付きついていたのである。

 

 第4問「クリシュナ神の歌を書いた有名な詩人は?」

ジャマール兄弟と、同じく宗教争いにより両親を亡くした少女ラティカは、孤児院に連れていかれる。その孤児院は、子供に物乞いをさせる、ギャングのグループが仕切っており、そのボスであるママンという人物に、クリシュナの歌を教わる。クリシュナの歌を歌えるようになると、両目に得体の知らない液体をかけられ、盲目にされることを知ったサリーム。ジャーマールが次の標的になっていたため、決死の覚悟で、ジャマール・サリーム・ラティカの3人は逃げたが、ラティカは追手に捕まってしまう。

 

 第5問「アメリカの100ドル札にはどの政治家の顔が描かれているか?」

なんとか生き延びたジャマールとサリーム。次に、インドにきた観光客相手に案内をし、案内の隙に靴などをスリをして生計を立ていた。そんな中、観光地だけでなく本当のインドがみたいと、アメリカ人夫婦に言われ、インドにある川を紹介することに。ジャマールが案内している間に、夫婦が乗ってきた車のものを奪い、案内が終わり車上荒らしにあっていた車を見た、インド人運転手はジャマールもグルであることを察し、ジャマールに暴力をふるう。みかねた夫婦は慌てて、ジャマールをかばい、本当のインドが見たいと言った自分たちにも非があると思い、「これが本当のアメリカよ」と良い100ドルをジャマールにあげ、お金で解決した。

そんな生活を繰り返し、ようやく飲食店でまともな職を得て、少しは生活が楽になった。しかし、ジャマールは孤児院で別れてしまったラティカのことが、ずっと気がかりであり、ラティカを探していた。そんな中、孤児院で盲目にさせられた子供が、路上で歌っているところに出くわす。ジャマールはその盲目の少年に、100ドルを渡し、そんな大金をくれる人はいないと思い、「お札に誰が描いてある?」と聞き、ジャマールは名前は知らなかったので、特徴を伝えて教えてあげる。盲目の少年は「ベンジャミン・フランク」と答え、また声でジャマールであることが分かり、ラティカの所在を教えてくれる。

 

 第6問「リボルバーを発明したのは?」

盲目の少年によりラティカの居所が分かり、ジャマールとサリームはラティカの元へ。やっとラティカに会えたが、ママンもそこにいて、絶体絶命のピンチに。しかし、サリームが銃を用意しており、ママンを撃ちお金を奪い、ラティカも救えた。3人はホテルに逃げ込み、サリームはママンと敵対していたグループのボスと手を組むためジャヴェドを探しに。そして無事にジャヴェドと手を組むことができ、ホテルに戻ってきたサリームはジャマールを追い出し、必死に抵抗するジャマールに銃を突きつけ「俺がボスだ。コルト45うぃぶっ放す!失せろ。」言い放ち、ラティカが銃を下げさせ、「行って」とジャマールに言う。

 

 第7問「ケンブリッジサーカスはukのどの街にある?」

一人になったジャマールは、コールセンターのアシスタントの仕事を始める。そのコールセンターで見てきたことなどがフラッシュバックし、この問題を回答できる。

また、コールセンターのオペレータの同僚に、5分だけ代わって欲しいと頼まれる。その際に、忘れることのできないラティカの名前を、パソコンで検索するが、2万件以上もヒットしたため、兄の本名で検索することに。すると15件のヒットに。上から順に電話をかけていき、サリームを見つけ出す。

 

 第8問「最多センチュリーを記録したクリケットの選手は?」

この問題の解答はジャマールは知らなかったが、Aの人物ではないことは分かっていた。いったん番組はCMにはいり、休憩中のトイレで司会のプレームと出くわす。ジャマールに「もうすぐ君は億万長者だ」などと言い、トイレの鏡に嘘の答えであるBと書いて教える。CMが明け、ジャマールは残っていたライフラインの一つ「50/50」を使ったが、残ったのがBとDである。プレームの表情やそれまでの言動を疑い、ジャマールはDを選択し正解に。

ここで番組が終了し、最終問題は次の日に持ち越されることに。そして映画冒頭のシーンへとつながる。

 

キャスト

 

  • ジャマール・マリク:デーヴ・パテール小松史法
    • ジャマール(幼少期):アーユシュ・マヘーシュ・ケーデーカル
    • ジャマール(少年期):タナイ・チェーダー
  • サリーム・マリク:マドゥル・ミッタル(小野塚貴志
    • サリーム(幼少期):アズハルッディーン・モハンマド・イスマーイール
    • サリーム(少年期):アーシュトーシュ・ローボー・ガージーワーラー
  • ラティカー:フリーダ・ピントー伊藤静
    • ラティカー(幼少期):ルビーナー・アリー
    • ラティカー(少女期):タンヴィー・ガネーシュ・ローンカル
  • プレーム・クマール:アニル・カプール辻親八
  • 警部:イルファーン・カーン青山穣

 

スタッフ

 

 

 

感想

 最終問題「アレクサンドル・ドュマの著書「三銃士」アトスとポルトスあと一人の銃士の名前は?」

第零問「彼はあと1問でミリオネア。なぜ勝ち進めた?」

この二つのクイズの問題にはあえてふれてないです。答えは確かめてください。

 

数々の賞を受賞しているだけあって、面白いです。クイズの問題がでて、回想がはいるので、警部と一緒になぞが解けていく感じです。

20,000,000ルピーってなんぼなん!?って気になったので調べました。2018/3/4現在のインドの為替レートが1ルピーが1.62円です。日本円にすると約3,240万円ですね。クイズミリオネアが1,000万円だったので、高いですねwしかも、物価の違いもあるのでそれも気になって調べました。

大学初任給の平均月収が、日本円で約4万2000円。大体1/5くらいだと思うので、20,000,000ルピーは約1億6千万くらいってことになりますね。まさにミリオネア!日本では考えられないですwwインドはどうか知らないですが、日本やとクイズの賞金は一時所得になるので、1億6千万やと3,000万円は税金でもってかれますねwwそこに住民税やらなにやらでもっとですか?でも、そんだけの大金一夜で手に入れたい・・・!!

 

映画で司会者のいやな役を演じたアニル・カプールなのですが、実際はめっちゃ良いやつで、映画の出演料全額、慈善団体に寄付したそうです。映画の役って怖いですねwwめっちゃいやなやつやと思ってしまった。それだけヒール役がうまい役者ってことでもありますね。

 

評価

☆4.2/5

 

 

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