あらすじ
船舶の炎上事故を調べていた捜査官クラインは尋問していたヴァーバルから奇妙な話を聞かされる。6週間前に銃器強奪事件の容疑者として集められた5人が、釈放後、協力して宝石強奪を決行。ブツをさばくためにLAの故買屋と接触した5人は、そこで新たなヤマを依頼されるが、宝石と聞かされていた獲物は麻薬で、トラブルから相手を射殺してしまう。そして恐慌状態の彼らの前に、伝説のギャング“カイザー・ソゼ”の右腕と名乗る弁護士が現れたというのだ……(yahoo映画より)
キャスト
ディーン・キートン/ガブリエル・バーン
ヴァーバル・キント/ケヴィン・スペイシー
マイケル・マクマナス/スティーヴン・ボールドウィン
トッド・ホックニー/ケヴィン・ポラック
フレッド・フェンスター/ベニチオ・デル・トロ
デヴィット・クイヤン捜査官/チャズ・パルミンテリ
コバヤシ/ピート・ポスルスウェイト
イーディ・フィネラン(キートンの恋人)/スージー・エイミス
ジャック・ベア(FBI捜査官)/ジャンカルロ・エスポジート
ジェフ・ラビン巡査部長/ダン・ヘダヤ
レッドフット/ピーター・グリー
ハンガリー語の通訳/ケン・ダリー
カイザー・ソゼ /スコット・B・モーガン
感想(ネタバレ)
最高にクールな映画!2回観たら、1回目を越えるおもしろさです!
ネタバレ含んでるんで、まだ観てない人はこれ以上先には踏み入れないでください。
では、いきなりネタバレなのですが、ラストのシーンのヴァーバル・キントの足が映されて、左足を引きずりながら歩いているところから、徐々に普通に歩きだし、麻痺していた左手をパッと開いてその左手でライターを点けて煙草を吸うのですが、このシーンがめっちゃかっこいいです!主演男優賞取ったのもわかりますね。ただ、先にヴァーバル・キントの役者が主演男優賞取ったと知ったうえで、この映画観ると、壮大なネタバレされてますよねwこんだけ有名なサスペンスで今更ネタバレもなにもないですかねw
2回観るとというより、1回観て伏線を知った上で観たら、脚本が凄いって分かります!なので、わかる範囲の伏線を上げていきます。
- 映画冒頭で、ディーン・キートンが「足の感覚がないよ」とカイザー・ソゼに告げて銃声が鳴り響くシーン。
- ヴァーバル・キントが取り調べを受ける前に、部屋を見渡すシーン。
- ソゼが、左腕に金の腕時計をしているシーン。
- コーヒーカップの底をじっとみつめるシーン。
- クイヤン捜査官につかみかかられたときに、咄嗟に左手を出したシーン。
もっとあると思います!だがしかし、オレにはこれくらいしか分からんww
もう一つ凄いと思うのが、これらの伏線をしっかり回収して、観客を納得させているにも関わらず、真実がなにか明らかにされていないところです!
冒頭のシーンでディーン・キートンが撃たれるが、撃たれたシーンはなく銃声が鳴り響くだけ。
縄の向こうでみている描写はあるが、人がいたかは不明。
これは、ディーン・キートンをカイザー・ソゼに思わせるための伏線かもしれないが、ヴァーバル・キントが証言したことがどこまでが本当のことなのかなぞですよね。明らかにされているシーンは限られていて、あとはほとんどが語られた回想シーンなので。面通しのあと一緒に行動を共にしていたかもすべてが、真実かどうか分からないんですよ。それなのに、あの最後の納得させられる終わり方。相当作りこまれた脚本なことだけはわかります!それ以上のことは分かりませんww
カイザー・ソゼが誰なのかよりも、脚本の謎を解きたい作品です。
最後に、面通しのシーンのアドリブと、笑いにつられます。
評価
☆4.1/5
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