あらすじ
天才的な頭脳を持ちながらも、幼い頃に受けた父親からの虐待でトラウマを負った一人の青年と、最愛の妻に先立たれた心理学者との交流を通じて、新たな人生を歩みだす、ヒューマンドラマ。
ストーリー
天才的な頭脳を持つ、ウィル・ハンティングは、幼い時に父親から受けた虐待が原因で心を閉ざし、非行を繰り返すようになった。その頭脳を活かそうとはせずに、マサチューセッツ工科大学（MIT）のアルバイト清掃員の仕事をしている。
ある日、MITの数学教授ジェラルド・ランボーが講義の中で学生たちに数学の難問の課題を出し、世界屈指の学生たちもその問題に悪戦苦闘した。しかし、ウィルはその難問をいとも簡単に解き、その事もすぐに教授の耳に届いたが、誰が解いたのかは分からない。そこで、次は廊下にある黒板に新たな難問を書き出し、またウィルはその難問を導き出す。ウィルが解いているのを見つけたが、すぐに逃げられてしまい、MITの清掃員としか分からなかったがすぐに事務所に行き、ウィルであることが判明する。
一方ウィルはその後すぐにケンカが原因で鑑別所に入っており、そこで初めて教授と対面することになる。教授は、ウィルの才能を開花させるため、鑑別所から出し、自分の下で数学の勉強をしないかと提案する。しかし、それには条件があり、カウンセリングを週に1回受ける事で、それがのめなければ鑑別所からは出さないと言い、ウィルは渋々それを承諾した。
何人かかの心理学者とカウンセリングを行ったが、ウィルの素行の悪さに呆れて、すぐに断られていく。そこで、教授の大学時代の同級で心理学者であるショーン・マグワインと出会う。ショーンは最愛の妻を数年前に亡くし、失意の最中にいる。トラウマを負ったウィルと、失意に嘆くショーンは対立を繰り返すが、心の交流を通じて、二人は新たな人生の一歩を歩みだす。
みどころ
カウンセリング中に、ショーンがウィルに冗談を言うシーンがあるのだが、そのシーンはショーン演じるロビン・ウィリアムズがアドリブで入れたもので、ウィル演じるマット・デイモンも大笑いし、観てるこっちまでつられて笑わせてもらえます。ちなみに、カメラマンも笑って少し手ブレしてるので是非チェックしてみてください。
名言
「もしお前が20年後も工事現場でなんか働いてやがったら、俺がぶっ殺してやる」
これは、ウィルの親友であるチャッキー・サリヴァンのセリフだが、男性諸君の魂を叩いたセリフだと思います。チャッキーもまたウィルの才能に気づいていた一人であり、親友の事を思ってこそ放った一言である。
「君から学ぶことは何もない。君の言うことは全部本に書いてある」
このセリフを聞いて、ドキッとしました。どんだけ賢くても、自分の意思が必要なのだと気付かされました。
ラストのシーンについて
映画のラストで、ウィルがショーンにメモを残して旅立つシーンがあるのだが、そのメモには「ショーン、もし教授が就職の件で電話したらさ、ごめん、女の子に会いに行かなきゃいけないんだって言っといてよ」と書き残します。
それを見てショーンは「それは俺のセリフだ・・・」と笑うのだが、これはカウンセリング中に談話してた話を、ウィルがメモに書いてそれを見て言ったセリフである。
クリストファー・ノーラン監督だったら、メモの内容は明らかにせず、ショーンの笑顔でエンドロールという構成にするのかなと、ちょっと思いました（笑）
キャスト
ウィル・ハンティング ーマット・デイモン
ショーン・マグワイン ーロビン・ウィリアムズ
チャッキー・サリヴァン ーベン・アフレック
ジェラルド・ランボー ースタラン・スカルスガルド
スカイラー ーミニー・ドライヴァー
感想
第70回のアカデミー賞脚本賞と助演男優賞を受賞しているだけあって、面白い！自分が何をしたいのか考えさせてくれるような映画でした。
評価
- ☆4.7/5
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